肉体派ミリオンダウトブログ

何事も体が資本。

健全な精神は健全な肉体に宿る

これは古代ローマの詩人・ユウェナリスが残した言葉だそうです。(早押しクイズに出そう。要チェック。)

少し調べたら誤訳で間違った解釈だとか言われてるみたいですが、そんなの知りません。肉体派なんで。

 ということで、今回はミリオンダウトにおけるこの言葉の重要性を考えてみたいと思います。

 

そもそも「ミリオンダウト」とはどういうゲームなのでしょうか。

大富豪の戦略性とダウトの心理戦を合わせたゲーム

相手の裏をかいて相手の手札を増やし、自分の手札を減らすかが重要

 -ミリオンダウト公式攻略ウィキより引用 

 つまり、得点(=相手手札の枚数)を最大化させる行動をとるゲームといったところでしょうか。そしてその行動をとるために、期待値計算による判断基準やブラフなどの心理戦が戦略として用いられることが多いかと思います。

他のゲームではポーカーの一種であるテキサスホールデム(以下、ポーカー)が近い性質を持っていると考えられます。ミリオンダウターの中にはポーカープレイヤーも多くいるのも納得ですね。

そんなポーカーの用語の一つに「ティルト」という言葉があります。

一番広い意味でティルトとは、「プレイヤーが合理的な判断ができなくなり、感情にかられた行動をとるようになってしまった状態」のことを指します。

 -POKER FANS ポーカー用語集より引用

 「合理的な判断ができなくなる」ということはポーカーはもちろん、ミリオンダウトにおいてもかなりの痛手になります。なので、ティルトを防ぐことは実力を発揮するためにはかなり重要なことです。

感情の乱れがティルトを生む、すなわち精神の不安な状態がティルトを生むと考えられます。よって、ティルトを防ぐためには安定した精神状態を保つことが必要です。

つまり、ミリオンダウトで実力を発揮するためには、「健全な精神」状態で臨むことが望ましいのです。

 

では、「健全な精神」を保つためにはどうしたらよいのでしょうか?

全国の肉体派ミリオンダウターのみなさん、お待たせいたしました。そう、それこそが「運動」なのです。

青木は、有酸素運動による不安軽減効果があることを示唆しました。また、その強度・時間・頻度・期間は、最大心拍数の50~70%・20~60分程度・3~5回/週・8週間以上であると報告しています。また中原らは週1~2回の低頻度の有酸素運動でも精神状態が改善する可能性があることを示唆しています。

そして、見正らは有酸素運動によって脳のα波*1が増加しβーエンドルフィン*2血中濃度が上昇することを報告しています。

 

したがって、運動によりβ-エンドルフィンなどが増加することで、ティルトの主な原因のイライラを抑えることができ、さらに定期的な運動をすることでその安定した精神状態を維持できる可能性があると考えられます。

もちろん、運動することは肉体を強化する(刺激に対して適応する)効果があります。つまり、「健全な肉体」をつくることは「健全な精神」を育むことにもつながるのです。そしてそれはティルトを予防し、ミリオンダウトの実力を十二分に発揮するために欠かせないものであるのです。

 

 

どうですか?

「健全な精神は健全な肉体に宿る」

まさに肉体派ミリオンダウターが座右の銘にすべき言葉ではないでしょうか。

ユウェナリスが肉体派ミリオンダウターの先駆けだったことがうかがえますね。

連敗が続いたとき、大負けしてしまったとき、ミスプレイしてしまったとき、心を落ち着けるためにも体を動かしてみませんか?

肉体派ミリオンダウターの強さは強靭な肉体と共に強靭な精神力にあることがご理解いただけたかと思います。

 

 

 

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……ちょっとサイクリングでもしてきますので今回はこのあたりで。

 

 

 

参考文献

青木邦男「運動の不安軽減効果及びうつ軽減効果に関する文献研究」,山口県立大学大学院論集(3) pp.37-45,2002,山口県立大学大学院

中原雄一ら「低頻度の有酸素トレーニングが精神的健康度に与える影響」,体力研究(111)pp.1-7,2013,明治安田厚生事業団体力医学研究所

見正富美子ら「有酸素運動における脳波・血中βエンドルフィンの動態」,体力科学(45),pp.519-526,1996,日本体力医学会

樺沢紫苑「脳を最適化すれば能力は2倍になる」,2016,文響社

 

*1:人間の脳波の1種。リラックスや集中しているときにみられる。

*2:神経伝達物質の1種。「脳内麻薬」とも呼ばれるように、分泌されると多幸感、恍惚感などがあらわれる。