肉体派ミリオンダウトブログ

何事も体が資本。

ミリオンダウトという〈スポーツ〉①

みなさんW杯見てましたか?日本代表の試合すばらしかったですね!

1次リーグの3試合、決勝トーナメントのベルギー戦、日本時間では深夜でしたがすべてリアルタイムで見てしまいました。深夜にも関わらず大きな声を出しちゃったりもしました。この場を借りて近隣住民の皆様にお詫びを申し上げたいと思います。すみませんでした。

とはいえ、深夜にもかかわらずテレビで観戦し、大声を出してしまうほど熱くなれるなんて、いやぁスポーツって本当にいいもんですね。(水野晴郎風)

自分でやるのはもちろん、見ている人でさえも熱くさせてしまうところがスポーツのいいところの一つだと思いますし、僕のスポーツが好きな理由でもあります。

 

ところで、近年は「eスポーツ」なんて言葉も出てきました。eは「electronic」の頭文字であり、電力を使うゲーム、つまりビデオゲームで対戦するという競技がeスポーツなんですね。

今年のアジア競技大会ではeスポーツも、デモンストレーション競技ではありますが採用されています。今まで「スポーツ」といえば野球やサッカー、バスケットボールなど体を動かして対戦するものを指す言葉として使われていた印象ですが、体をほとんど動かすことのないビデオゲームも「スポーツ」と認知されているのは時代の流れって感じですね。

おそらくワイドショーのインタビューだったと思いますが、「ゲームをスポーツだなんてちょっとねぇ…やっぱり体動かさないとねぇ…」って言ってるおばさんを見ました。(記憶あいまいですが。申し訳ない。)

はっきり言って(ピー)ですね。もう(ピー)で(ピー)だからそんな(ピー)なこと言えちゃうんですよ。

…失礼。あらぶりました。

 

なぜそれが(ピー)な発言なのか、「スポーツ」の語源から探ってみましょう。

スポーツの語源はラテン語の「deportare」(デポルターレ)であると言われています。

「de」は「遠く」、「portare」は「運ぶ」という意味であり、「deportare」は「遠くへ運ぶ」=「日常生活から離れる」ということで「気晴らし」や「休養」、「遊び」などを指す言葉であったとされています。

そこから中世フランスで「desport」となり、14世紀イギリスでは「disport」、16世紀には「sporte」や「sport」と略されて、現在に至る言葉となりました。

語源からみるとスポーツというのはもともと「娯楽」のことを指していたんですね。

 スカッシュなんかは囚人の運動不足解消のために行われ始めた刑務所発祥のスポーツですし、気晴らし・娯楽の最たるものじゃないですか。ディス・イズ・ザ・スポーツ。

 

そして現在では、休日にゴルフやテニスを楽しんでる方なんかはよく見かけますし、それは気晴らしでやっているんだという方も多いですよね。

その一方で、前述したW杯やオリンピックに出場している選手なんかは「娯楽」とはだいぶ離れてそれぞれの競技で順位(プライドとかも)を争い、バチバチの対戦をしていますよね。

さらには、現代ではスポーツを職業として生活している人もいますし、そういった方は日常生活から離れるどころか日常生活そのものであるはずです。

このように、「現代」における「スポーツ」という言葉はもともとの由来である「娯楽」の域にとどまらず、己の技量を競い合う「対戦」まで広い範囲を指している言葉だと言えるのではないでしょうか。

 ですから、「ゲームなんてスポーツじゃない!」なんてのはちょっとズレた意見じゃないかなぁなんて思うわけです。

 

…といったところで長くなりそうなので今回はここまでにしておきます。

次回こそはミリオンダウトにも触れたいと思います。

 

 

参考文献

スポーツ史・スポーツ人類学